インプラント学会に行ってきました
お久しぶりです。院長です。
去る9月13日と14日東京有楽町の国際フォーラムで、
インプラント学会が開催されました。
インプラント専門医として毎年学会に足を運んでいる訳ですが、
年々インプラントの状況が変わってきているのを、
ひしひしと感じています。
私がインプラントを始めたころは、インプラントを骨に結合させることが
まず大前提。
くっつきさえすれば大成功だったのですが、
インプラント技術が発達した今日では
インプラントが骨にくっつくのは当たり前、
一歩踏み出した治療が求められてきました。
それはいかに自然な感じでインプラントの歯を入れるかということです。
日本人の歯ぐきは欧米人と比べてかなり薄く、
外科的な手術を行うと歯ぐきが痩せてしまうという欠点があります。
奥歯であればそれほど目立たないものですが、
上の前歯ともなると歯ぐきのラインがインプラントの部分だけ
下がってしまい、見た目に宜しくありません。
そこで登場したのが画期的なインプラント、
アメリカ製の「バイオホライズン レーザーロック」です。
これは何と!チタンの部分は骨に結合し(これは当然)
インプラント体の上の部分(ここをレーザーロックという)が
特殊な加工により歯ぐきに結合し、歯肉退縮をおさえるといったもの。
当医院でも半年以上前から使用していますが、
結果はとても良好です。歯ぐきの退縮は格段に抑えられています。
また、CAD/CAM(コンピューターで作る歯科技工物)の普及で
」ジルコニア(人工ダイヤ)の加工が容易になり、
インプラント体と歯の部分をつなぐネジも金属ではなく白いジルコニアで
作ることができるので、歯と歯ぐきの境目が黒く見えることも
防ぐことができます。
長年インプラント治療に取り組んできて
インプラントのことなら絶対の自信を持って治療を行っていますが、
最新技術をうまく取り入れて、より良い治療を心掛けていこうと思う
今日この頃です。
投稿日:2014年10月3日 カテゴリー:ブログ