総義歯も1本の虫歯から
院長です。
皆さんは、歯を抜いたままにしておいた時の悪影響について
考えたことがあるでしょうか?
一本くらい抜けたままにしておいてもと、安易に考えすぎてはいませんか?
最初の一本を抜いた時点からすでに総入れ歯になる危険性が潜んでいるのです。
歯を抜いたままにしておくと隣の歯が倒れてきたり、噛みあわせ部の歯が
伸びてきたりして全体の噛み合わせのバランスが崩れてきます。
又歯を失うとその部分の骨も痩せてきます。
その為、抜歯後はそのまま放置せずに、出来るだけ歯列を再生させる必要が
ありますがその方法にも色々と問題もあります。
最初は一本歯を失って両隣の歯を削ってブリッジにしたとして
歯は垂直方向の力には強いのですが、水平方向の力には弱いと言う弱点
があります。ブリッジや部分入れ歯ではこの横方向の力が加わり
両隣の歯がぐらぐらしてくることになります。
こうした経過をたどることによって、ブリッジや入れ歯の支えになっていた
歯も最終的には失ってしまうことになるのです。
残っている歯の本数が少なくなるほど、それらの歯にかかる負担は大きくなり
歯を失うスピードも加速度的になり最終的には総入れ歯となってしまうのです。
歳をとれば歯がなくなることも当たり前のことの様に、歯を失うと言うことに
ついて重大視しない方がまだまだ沢山おられます。
歯を失うと言うことは年齢のせいではありません。
先ほども話したように、総入れ歯への道も一本の歯を失うことから始まるのです。
言える事は最初の一本を抜かなければならなくなった時に
よく考える事です。
投稿日:2013年7月17日 カテゴリー:ブログ