日本顎咬合学会学術大会に参加してきました
勤務医 安田麗子です。
先月6月29・30日と東京・有楽町にある東京国際フォーラムで
顎咬合学会学術大会に参加してきました。
顎咬合学会って何?そう思われる方も多いと思います。
一言でいうと、インプラントも審美歯科も、矯正も歯周病治療も、
歯科治療のことであれば何でも勉強できる、そんな学会です。
今回も第一線でご活躍されている先生方のお話をたくさん拝聴する
ことができて、たいへん実りの多い学会でした。
中でも筒井照子先生の「咬合療法」は目からうろこのお話で、
生体のバランスは咬合からなっており、咬み合せが狂うと肩こりや
腰痛を引き起こすといったものです。
うつぶせに寝る、手をあてて寝る、横向きに寝る、頬杖をつく
といった行為をとると顎に力が加わりますよね。この力のせいで
歯列のアーチが狭くなり、顎がいがんでくるそうです。
すると体のバランスも崩れてきてしまいます。
筒井先生の歯科医院にはこういった腰痛、肩こりの患者さんが多く来院
されるそうです。歯科医院じゃなくて整体医院のようですね。
治療はその悪癖をただすところから始まり、また、狭くなった歯列を元に
広げるといった方法、つまり矯正で咬み合せの調整を行います。
顔のいがみや、左右の肩の位置の非対称もこれで解消出来るそうです。
私も歯が無くて噛むのに難儀していた患者さんがインプラントを入れる
ことで噛めるようになり、おまけに長年の腰痛も治った!という事例を
を何回も見ているので、うまくやればもっともっと、歯科治療の可能性が
広がると感じたお話でした。
今月は審美歯科学会があり、また東京に出張です!
自分の歯科治療に生かせるよう、しっかり勉強してきますね。