歯が動くメカニズム
院長です。
矯正治療を行うにあたって、歯に力をかけると何故歯が動くのか
気になりませんか?
そのメカニズムを簡単に説明しますと、矯正中は歯を支えている
骨が吸収(骨がなくなる)と添加(骨ができる)を繰り返している
ということです。
つまり、一定の方向から歯に力をかけるとその力のかかっていない
反対側の骨が圧迫されて貧血状態になります。それを継続的に続けて
いるうちにそこには骨を壊す破骨細胞が集まってきます。
破骨細胞によって骨は吸収され、その分歯が動くという仕組みです。
その後、歯にかかる力が弱まってきたら、今度は骨芽細胞という
骨を作る細胞が出てきます。これによって歯を支えている骨がまた
再生されます。
最近では骨芽細胞や、破骨細胞といった造骨細胞をコントロールする
酵素の研究が進んでいるそうです。この酵素の働きによって矯正の
治療期間を自在に調整できる日が来るかもしれません。
投稿日:2013年5月28日 カテゴリー:ブログ